Chico Hamiltonは、1921年9月21日米国カリフォルニア州ロサンゼルス生まれの、黒人ジャズ・ドラマーです。
学生時代に仲間であったチャールズ・ミンガス、イリノイ・ジャケーらとともに、バンドを組んでおり、40年代に入り、ライオネル・ハンプトン、レスター・ヤングを経て、一時期軍隊に入りました。
その後、カウント・ベイシーに参加、52年のジェリー・マリガン・ピアノレス・カルテットで注目され、56年に自己のバンドを結成しています。
今回紹介するChico Hamilton「Blue Sands」は、ジャズ・ドキュメンタリーの名作「真夏の夜のジャズ(Jazz On Summer’s Day)」で使われたおなじみの「Blue Sands」を含むチコ・ハミルトンの代表作です。
フルート〜ギター〜チェロ〜ベース〜ドラムスによる穏やかな演奏がとてもとても心地よいです。
イントロのフルートがとてもとても静かに始まり、メロディーを奏で、哀愁を帯び、泣かせます。
Jim Hallのギターが、これまたよいのです。
中間部から後半にかかるノリの良いギターフレーズはおもわず体が動いてしまいます。
ひとつの曲が、ひとつの劇場を構成しています。
録音年月日は、August 4,5,23 1955です。
演奏メンバーは、
Buddy Collette(fl,as,ts,cl),
Jim Hall(g),
Fred Katz(cello),
Carson Smith(b),
Chico Hamilton(ds)です。
このアルバムの中の、もうひとつ私のお気に入りが、7曲目の「Spectacular」です。
Jim.Hallの作曲で、彼の休みなく聴こえるギターの音色が圧巻です。
アルバム全般に、ほんのりとHamiltonの人柄が表れているようなアルバムではないでしょうか。
独特の、ワールドが展開されているのです。
ブルー・サンズ
チコ・ハミルトン バディ・コレット フレッド・カッツ 
曲名リスト
1. ア・ナイス・デイ
2. マイ・ファニー・ヴァレンタイン
3. ブルー・サンズ
4. ザ・セイジ
5. ザ・モーニング・アフター
6. アイ・ウォント・トゥ・ビー・ハッピー
7. スペクタキュラー
8. フリー・フォーム
9. ウォーキング・カーソン・ブルース
10. バディ・ブー
Bud Powell / Un Poco Loco
Bud Powell、2度目の登場です。
(過去記事Bud Powell「Cleopatra’s Dream」)
Budのピアノを聴くと必ず、あ〜もっと完璧な生の演奏を聴いてみたい。。。
それが不可能であるならば、せめてもっと高機能の、本来の音に限りなく近い再生装置にて、ピアノのタッチを聴いてみたい。。。
このような限りない欲望に苛まれます。。。
今回紹介のアルバム、The Amazing Bud Powell- Vol.1は、バド・パウエルの厳格で、鬼気迫る演奏を充分堪能することが出来ます。
5枚ある”アメイジング・シリーズ”の最初の1枚です。
単純に日本語訳だと、「驚くべきバド」となりますが、私は「超越した、奇跡的な、神懸かり的な」と訳したいところです。
彼の絶頂期の演奏で、モダン・ジャズ・ピアノの聖典といわれている傑作品です。
演奏者は、ファッツ・ナヴァロ(tp)、ソニー・ロリンズ(ts)、バド・パウエル(p)、トミー・ポッター(b)、ロイ・ヘインズ(ds)、カーリー・ラッセル(b)、マックス・ローチ(ds)で、1949年8月8日と、1951年5月1日のふたつのセッションが収められています。
その中で特に、パウエル作曲「ウン・ポコ・ロコ」は、彼のすばらしいバランス感覚が満喫できる演奏ではないでしょうか。
彼の天才ぶりが際立っており、マックス・ローチとの兼ね合いが、迫力満点です。
何度聴いても、飽きることが無く、新たな衝撃を私に与えるのです。
ピアノ・トリオの形を、ピアノ、ベース、ドラムスの三者のフォーマットとしたのは、バド・パウエルの1940年代末のトリオが起源と言われています。
そのようなすばらしいピアノトリオの、すばらしい曲が収められたこのアルバムを、夜中に厳粛な気持ちで聴いてみてはいかがでしょうか。
The Amazing Bud Powell, Vol. 1
Bud Powell
曲名リスト
1. Bouncing with Bud
2. Wail
3. Dance of the Infidels
4. 52nd Street Theme
5. You Go To My Head
6. Ornithology
7. Bouncing with Bud
8. Bouncing with Bud
9. Wail
10. Dance of the Infidels
11. Ornithology
12. Un Poco Loco
13. Over The Rainbow
14. A Night In Tunisa
15. It Could Happen To You
16. Parisian Thoroughfare
17. Un Poco Loco
18. Un Poco Loco
19. A Night In Tunisa
20. It Could Happen To You
Miles Davis: Walkin’
以前の記事(Miles Davis「Bag’s Groove」)にて、お気に入りアルバムのひとつとして、この「Walkin’」を挙げていましたが、ちょっと紹介してみます。
1954年4月3日/29日録音のアルバムで、全5曲で構成されています。
Milesが麻薬から立ち直った最初のアルバムと言われています。
その中のタイトル曲「Walkin’」は、Richard Carpenterの作曲で、Miles Davisにとって、演奏回数からしても定番曲となっています。
このリズム感は、絶対に他のミュージシャンにはまね出来ないでしょう。
とにかく、軽快なのです。
イントロでいきなりやられてしまいます。
そもそもトランペットの音色は人間の、本能をとてもくすぐるものではないでしょうか。
そのような感覚に浸り切ってしまう、とても完成度の高い5曲が収められています。
脇を固めるミュージシャンも素晴らしく、ジャズを聴く上で絶対外せない名盤ではないでしょうか。
演奏者は下記によります。
Miles Davis tp
J J Johnson tb
Lucky Thompson ts
Dave Sildkraut as
Horace Silver p
Percy Heath b
Kenny Clarke ds
Walkin’
Miles Davis
曲名リスト
1. Walkin’
2. Blue ‘N’ Boogie
3. Solar
4. You Don’t Know What Love Is
5. Love Me or Leave Me [#]
The Incredible Jazz Guitar Of Wes Montgomery
私がよく聴くジャズギターのミュージシャンは、MontgomeryとGrant Greenです。
今回は、Wes Montgomeryのアルバム「The Incredible Jazz Guitar of Wes Montgomery」を紹介します。
日本語に直訳すると、「信じられないほどのジャズギターのウェスモンゴメリー」となりますが、「奇跡のギターテクニック-Montgomery」というところでしょうか。
この作品は、Montgomeryの名を世に知らしめた、1960年録音のセカンド・リーダー作です。
演奏曲目は誰でも知っているスタンダードナンバーとブルースにて構成されています。
彼の数ある演奏の中から、このアルバムを選択した理由は、「Four on Six」のとてもリズミカルな演奏にノックアウトされたからにほかありません。
ジャズ・ギターの心地よい響き、ジャズギターをこよなく愛する人にとって、必聴の名盤ではないでしょうか。
1曲目のAireginは、テナーサックス奏者ソニー・ロリンズが作曲したジャズのスタンダード曲です。
ナイジェリア(Nigeria)のスペルを逆に綴ったタイトル曲になっています。
ハイテンポのオクターブ奏法のテクニックが、うなっています。
2曲目の「D-Natural Blues」と、5曲目の「West Coast Blues」におけるブルース演奏は、とても心が落ち着きます。
ピックを使わずに親指で弾く演奏を、You Tube(5曲目West Coast Blues)にて見たのですが、指がどうしてあのようにうごめいてあのようなサウンドを奏でるのか、奇跡的に鮮やかすぎます。
そして、4曲目の「Four on Six」です。
この曲は「サマータイム」のコード進行をベースとしたMontgomeryのオリジナルです。
非常にテンポよく始まるギターソロから、ずっとずっとのめりこんでしまいます。
アルバム参加ミュージシャンは、Wes Montgomery(g) Tommy Flanagan(p) Percy Heath(b) Albert Heath(dr)となっています。
彼の魅力、ギターの魅力を存分に堪能出来るアルバムではないでしょうか。
The Incredible Jazz Guitar of Wes Montgomery
Wes Montgomery

曲名リスト
1. Airegin
2. D-Natural Blues
3. Polka Dots and Moonbeams
4. Four on Six
5. West Coast Blues
6. In Your Own Sweet Way
7. Mr. Walker
8. Gone with the Wind
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