私がよく聴くジャズギターのミュージシャンは、MontgomeryとGrant Greenです。
今回は、Wes Montgomeryのアルバム「The Incredible Jazz Guitar of Wes Montgomery」を紹介します。
日本語に直訳すると、「信じられないほどのジャズギターのウェスモンゴメリー」となりますが、「奇跡のギターテクニック-Montgomery」というところでしょうか。
この作品は、Montgomeryの名を世に知らしめた、1960年録音のセカンド・リーダー作です。
演奏曲目は誰でも知っているスタンダードナンバーとブルースにて構成されています。
彼の数ある演奏の中から、このアルバムを選択した理由は、「Four on Six」のとてもリズミカルな演奏にノックアウトされたからにほかありません。
ジャズ・ギターの心地よい響き、ジャズギターをこよなく愛する人にとって、必聴の名盤ではないでしょうか。
1曲目のAireginは、テナーサックス奏者ソニー・ロリンズが作曲したジャズのスタンダード曲です。
ナイジェリア(Nigeria)のスペルを逆に綴ったタイトル曲になっています。
ハイテンポのオクターブ奏法のテクニックが、うなっています。
2曲目の「D-Natural Blues」と、5曲目の「West Coast Blues」におけるブルース演奏は、とても心が落ち着きます。
ピックを使わずに親指で弾く演奏を、You Tube(5曲目West Coast Blues)にて見たのですが、指がどうしてあのようにうごめいてあのようなサウンドを奏でるのか、奇跡的に鮮やかすぎます。
そして、4曲目の「Four on Six」です。
この曲は「サマータイム」のコード進行をベースとしたMontgomeryのオリジナルです。
非常にテンポよく始まるギターソロから、ずっとずっとのめりこんでしまいます。
アルバム参加ミュージシャンは、Wes Montgomery(g) Tommy Flanagan(p) Percy Heath(b) Albert Heath(dr)となっています。
彼の魅力、ギターの魅力を存分に堪能出来るアルバムではないでしょうか。
曲名リスト
1. Airegin
2. D-Natural Blues
3. Polka Dots and Moonbeams
4. Four on Six
5. West Coast Blues
6. In Your Own Sweet Way
7. Mr. Walker
8. Gone with the Wind